メディア・ジャミング9
コラージュ・ワークショップ in CBK
日 程
形 式
会 場
参加者
2011年8月6日(土) 13:00〜16:00
非公開
関西ブラジル人コミュニティ
関西ブラジル人コミュニティの子どもたち,メディア・フィールドワーク履修生
 
メディア・ジャミングとは
津田塾大学のソーシャル・メディア・センターが、様々な社会的支援を必要とする「ニーズあるコミュニティ(communities in need)や、表現をめぐる団体・個人が一緒に、企画から運営までを行うプロジェクトです。異なるジャンルの表現者やコミュニティが、多様な表現方法を 使ってジャミング(セッション)を行うことで、社会的課題や解決方法を具体的に考え、語りあい、新たな関係性を模索することを目指します。スタイルや方法 は毎回異なりますが、講演者/聴衆という固定された立場ではなく、参加者自らが能動的に参加できるワークショップ形式を取り入れます。基本的に一般公開ですが、テーマによっては特定のコミュニティに限定することもあり、ワークショップの「デリバリー(出前)」を行うこともあります。
お問い合わせ
津田塾大学ソーシャル・メディア・センター
URL http://edu.tusda.ac.jp/cmccl/
共 催
関西ブラジル人コミュニティ
DATE:2012.03.31
ワークショップ概要
  授業科目「メディア・フィールドワーク実習」で訪問した団体の中で、「関西ブラジル人コミュニティ(以下、CBKと記す)」の日本語教室・ポルトガル語教室に通う子どもたちと交流する機会を得ました。子どもたちとどんなふうに交流したらいいだろうか。これが最初に直面した課題でした。CBKの子どもたちの中には、日本で生まれ日本で育っている子どもたちもいれば、最近来日した子どもたちもおり、日本語能力はさまざまだということを考えたときに、子どもたちと交流するためには話をするというよりは、子どもたちと楽しい時間を過ごすことを目的としたアート・ワークショップをしてみてはどうかということになりました。事前にCBKから絵を描くことには苦手意識のある子どもたちもいますと伺っていましたので、学生たちとアイデアを出し合った結果、パンフレット、雑誌、色紙など既存のいろんな素材を貼りつけていくコラージュをすることに決めました。  ワークショップは2部構成とし、最初に津田塾大学の紹介を行い、その次にコラージュをすることになりました。大学紹介はCBKからの強い要望でした。CBK代表の松原マリナさんによると、子どもたちは、将来の選択肢として大学進学というのが視野に入っていない。大学がどのような場であるのか知らない。「大学」という場所があり、大学生と楽しく過ごしたという記憶が子どもたちの心に残れば、自分の将来の選択肢に大学進学もあるかもしれないと子どもたちが考えるきっかけになればという理由からでした。 参加した学生たちは大学紹介班とコラージュ班にわかれ、準備を進めました。しかしコラージュを制作した経験がある学生は2名のみでそれ以外の学生たちは経験がありませんでした。そこで、メディア4Youthのワークショップの講師をしてくださる予定だった、カメリアーノさんに、急遽コラージュ・ワークショップの講師として教えていただくことになりました。その時のカメリアーノさんからのアドバイスは、「BRAZIL日本」を一文字ずつグループでコラージュするのはどうかというものでした。例えば、「B」は赤、「R」はピンク、「A」はオレンジというように、それぞれの文字に対して色を1色決め、各グループは1文字分のコラージュを担当します。各グループには担当文字に対応する色がついている素材のみを用意しました。各グループに学生が1人ずつ入り、一緒にコラージュ作りをしました。カメリアーノさんのアドバイスのおかげで、出来上がった作品はとても素敵なものとなりました。最後に子どもたちの親も加わり、子どもたちが作ったコラージュ作品について質問したり、感想を聞く時間をその場にいる人たちと共有しました。 2011年度のメディア・フィールドワークでは、学生たちがフィールド先の人たちとより能動的で多様な関わりを持つことを目指しました。学生たちがフィールドワーク先の人たちと関わりを持つあり様として、これまでのフィールドワークにおける調査する側と調査される側の関係性とは異なる関係性で関わる方法について模索し、訪問団体との話し合いを重ねた結果、ワークショップ形式で行こうということになりました。大学教育ではこうした能動的な形態の授業は少ないので、学生たちは実施に至るプロセスの中で戸惑ったり、悩んだりすることも多々ありましたが、カメリアーノさんの貴重なアドバイスも参考にしながら、徐々に積極的な姿勢で取り組むことができるようになり、実施当日を迎えることができました。ワークショップ終了後、CBKの代表の方は、子どもたちの心に何かが残ったと思います、よかったですというコメントをくださいました。学生たち自らが企画・準備・実施したワークショップの空間をメディアとして、外国にルーツを持つ子どもたちとの交流を試みた有意義な1日でした。