メディア・ジャミング2
身体の記憶と我々の踊りの生まれ方
日 程
講 師
形 式
会 場
2010年5月21日(金) 18:30〜20:45 ※要事前申込 参加無料
アオキ裕キ さん × ソケリッサ!
ワークショップ
津田塾大学千駄ヶ谷キャンパス津田ホール101+102
目 的   踊りの出来る過程を知り、踊りは特別なものでなく又それぞれの踊りが身体にあることの理解。 踊りや芸術による人間の成長を認識し深める。
対 象   一般の方(年配者も可)
定 員   60名
服 装   身体を動かしますので動きやすい服装でご参加ください。(スカート不可)
 
申込先
ソーシャル・メディア・センター事務室 TEL/FAX 042-342-5126 E-mail cmccl_office@tsuda.ac.jp
アオキ裕キさん
ダンサー 振付家
踊りの可能性、今あるべき真価を追求しつつ、ゆるやかに激しく、日本、海外の舞台、路上にて踊る。
88年よりタレントのバックダンサー等で活動する。
01年アメリカ留学後、身体感覚を見直し04年より「AOKIKAKU」として更なる肉体表現の可能性、自由を求めた作品制作活動を始める。
無意識に傾く思考、身体嗜好をみつめた独特な観点とユーモアを兼ね備えた演出完成に定評得、
04年のNEXTREAM最優秀賞、CM振り付けで手がけた作品は100本以上に及ぶ。
ソケリッサ!とは
「ソケリッサ!」は、ホームレスの人、又、ホームレス経験者の踊りを主体とした肉体表現です。
この言葉は造語であり「それ行け!、前に進む」というイメージです。この作品に関わる周囲環境の未来展開への想いも含まれています。
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DATE:2011.5.26
ワークショップ概要
 今回のメディア・ジャミングでは、身体=メディア(媒介)と捉えるワークショップを行いました。

前半はソケリッサのパフォーマンスとトークを中心に、後半では参加者自身が自分の身体を使うワークショップを体験しました。

前半のパフォーマンスとトークではソケリッサが踊りを創っていく過程を知り、踊りは特別なものではなく、またそれぞれの踊りがすでに身体にあることが語られました。
プログラム1:メンバー紹介(ソロの踊り)
 ソケリッサの踊りの創り方についての話。まずアオキさんがことばを創りだし、メンバー一人ひとりがそのことばからイメージすることを踊りとして表現するという踊りの創り方をします。メンバー紹介では、2つのことばからイメージする踊りをソロの踊りで表現しました。例えば「微動だにせず安らかな時間」と「生きる肉体の声」という2つのことばからイメージした踊りをメンバーの一人が自分の身体で表現しました。
プログラム2:トーク 身体の記憶とは
 人生の経験は身体に記憶されている。身体の記憶には3つある。

・個人の記憶(人それぞれの人生、生活環境にかける記憶)

・日本人としての記憶(無意識の体に入っている日本文化の記憶、例えばイキ、侘び、サビ)

・人の記憶(生命としての人の記憶)。

こうした身体の記憶はことばを契機に喚起され、そのイメージを踊りとして表現する。
プログラム3:生まれたモノの動き
 メンバー一人ひとりが踊りのテーマを選び身体で表現しました。例えば、「小糠雨に濡れる肉体」「あやめのおどり」などのことばをテーマに即興で踊りました。その踊りを見て参加者が感想を話し、それに対してメンバー一人ひとりの踊りの特徴について話すという対話がうまれました。
プログラム4:参加者による創作、身体の記憶へのアプローチ
 いよいよソケリッサの踊りの創り方参加者が体験。
アオキさんは、「右手を前に伸ばすこと」=「猫の形」だと振付けました。次に心の中にある猫をイメージ。たとえば猫を「柔らかい」とイメージするなら、そのイメージを頭に浮かべながら右手を前に伸ばす振付をします。同じ振付でもイメージが一人一人異なるので、表現される身体の動きも違っていました。猫の基本形の動きに、自分のイメージをプラスする。そんなふうに踊りが創られていきました。 最後に参加者から、アオキさんがソケリッサのおじさんたちから感じるものを、おじさんたちがアオキさんから得たものを即興で表現してほしいとリクエストがあり、それを最後に踊ってもらいました。「みなさんに会えてうれしい!うれしい!」とメンバーの一人が即興で身体で表現してくれてワークショップは終わりました。
What is “Sokerissa”?
  “Sokerissa” is the name of a dancing group, whose members are homeless, or used to be so. They are trying to express something through their body. “Sokerissa” is a coined word, which means “Go ahead, move forward!”
The Summary of the Workshop
 In today’s Media Jamming we had a workshop, in which we aimed expression through the body. We consider the body to be a kind of media. In Part I, the members of “Sokerissa” gave a performance and a talk. In Part II, those who attended the program took part in collaborative work, in which everyone used his/her body to express something.
 Through the performance and talk of the “Sokerissa” dancers in Part I, we came to know their unique process of creating dancing. It has become obvious that dancing is not a special thing and that everyone already has it in his/her body.
Program 1: Introduction of the “Sokerissa” Dancers
  This is how dancing is created in “Sokerissa.” First of all Aoki-san shows the dancers some words, and each member tries to express through dancing his own image of the words. In this way dancing is created in “Sokerissa.”
 In the introduction of the “Sokerissa” dancers, each member tried to express through dancing what was evoked in their mind by the following two phrases: “very still and comfortable time” and “the voice of the living body.”
Program 2: Talk: “What Is the Memory of the Body?”
  Experiences in life are preserved in the body. The body has three kinds of memories.
 ・personal memories
 ・memories as a Japanese
 ・memories as a member of the human race
 Memories like above are evoked by words, and people express their images through dancing (or through the body).
Program 3: Movements of Things Remembered
  Each member of “Sokerissa” chose a theme and expressed it with his body. It was improvised dancing, and the themes were, for instance, “a body wet with a misty rain” and “dancing of irises.” People who saw the dancing told the dancers their impression of it, and each dancer explained the characteristics of their dancing. In this way they had an interesting dialogue.
Program 4: Creation by the Participants and an Approach to the Memories of the Body
  Next, the participants in the program experienced “Sokerissa”’s way of creating dancing. First, Aoki-san choreographed the movement of pushing a right hand forward as “a movement of a cat.” Each participant thinks about a cat, and adds his/her own image of a cat to the basic movement of a right hand. In this way they experienced the creation of dancing.
 Finally, at the request of one participant, the “Sokerissa” dancers expressed through dancing what Aoki-san had given them. Then, as one of the dancers expressed how happy he was to see all the participants with his whole body, the workshop ended.